ディストリビューション言いたい放題アンケート |
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雑誌 LinuxJapan での連載記事は、1月23日発売 LinuxJapan3月号「えるらぐ学級便り」号外ぺーじです!(^-^) 雑誌では紹介しきれない部分をこのページにまとめてみました。
今回のえるらぐ学級便り企画は「ディストリビューション」です。
えるらぐ内編集係のみんなで「次はどんなページにしようか?」と相談していたところ、「初めてLinuxをインストールする時ディストリビューションって悩むよね」とか「他の人がどんなディストリビューションでLinuxを楽しんでいるのかも気になる」という話が出たので、今回は「ディストリビューションの調査をしよう!!」という事になりました。
その上で、ただ単にどんなディストリビューションを使っているかだけを調べても面白味が無いのでえるらぐらしく「こんな事で困ったよ〜」という話や言いたい放題の「コメント」も聞き出してみようと言う事になったのです(^-^)
アンケートでの調査項目は以下のようなものでした。
1)現在使用している、使用した事のある、これから試してみたいディストリビューション
2)主にどんなことで使用しているか,もしくは使ってみたいと思っているか
3)なぜ,そのディストリビューションを使っているか
4)insatll時の感想,意見
5)installしたとき,はまったこと(インストール時の笑える(泣ける)失敗談)
6)このディストリビューションに,ちょっとつぶやきたいこと
アンケートの回答に協力を頂けたのは全部で18通でした。
まずはディストリビューション別にまとめなおして結果を紹介してみます。
やっぱり古株 Slackware |
結果を眺めるとほとんどの人がSlackwareを使っている、もしくは使った事があるという事がわかりました。
また初めてインストールしたディストリビューションがSlackwareだったという人が多いようです。
なぜSlackwareなのか?という点では、いくつか回答を拾ってみると
矢澤@金城短大さん曰く:
仕事で使っている Slackware3.1 は Linux
をやってみようと思い立ったとき、 手元にそれしか(情報が)なかったということでしょう。 結局、インストールして以来、完全に仕事と研究の一部と化しているため、 新しいディストリビューションに入れ換えることは不可能となってしまいました。 |
かーばたさん曰く:
最初にインストールしたのが Slackware で,
ずっとそのままです。 バイナリインストールに馴染めなくて, 自分でソースから作らないと"いや" な人になってしまいました。(^_^) |
という感じで「はじめがこれだったから」という単純な動機が多いですね。
また使ってみると「色々カスタマイズが効く」とう柔軟さから好まれているようです。
ただし、そういう人達も最新のディストリビューションへの興味は当然持っているようです(^-^)
人気者 RedHatLinux |
RedHatも経験者は多いのですが、特にSparcを使っている場合に便利なようです。
パソコンは「インテル入ってる」なi386系のCPUだけではなく、
他にもたくさんのシステムがあります。Sparcもそんなシステムの一つ。
えるらぐにも色々なプラットホームをお使いの人がいるということですね!
そんなSparcを使っているまちのさんは
Sparc で手取り早く Linux を使うには RedHat
しかないのが現状だから。 |
と感じています。
しかし、最近ではいくつかのディストリビューションで色々なプラットホーム対応を目指しているようです。
色んなシステムでLinuxが動く方が仲間が増えて嬉しいですよね(^-^)
その他RedHatを使い始めるきっかけとして兄妹愛をかもしだしていたのがすずきさちこさん&すずきだいすけさん兄妹です。
すずきさちこさん曰く:
最初は与えられたSlackwareを疑問もなしに使ってました。RedHatにしたのは、やはり兄の影響でしょう。 まず兄に『Linux installしたいからCD-ROMちょーだい!(^-^)』って言ったら、『RedHat+PJEは良いよ。 でもCDRomまだ出てないから、FTPで取ってきてインストールしたら?』と言われ、 RedHat ってなんじゃ?なにが良いんじゃ?Slackwareとどう違うんじゃ?と思いつつも、 質問もせずに、あぁそうかぁ。まぁFtpで取ってくれば『ただ』なんだ!ということで、 SlackwareとRedHatの違いなんて全く知らないのにRedHatにしました。 お勧めをインストールした方が、後で質問しやすいし。という感じでいい加減な理由でした。 |
いい加減な理由(?)だけど。。これも美しい兄妹愛でしょう(笑)
また、RedHatは簡単インストールでも評価を得ています。
ばんびさん曰く:
私の様な、普通のOL・PC知識ほとんどなしでもインストールできて 使えちゃうLinuxはめちゃいけてる! |
というふうに、RedHatLinuxはめちゃいけてるディストリビューションのようです(笑)
でも逆にRedHatとは相性が悪かったという方もいました。
honeybeeさんのこところではmebius7350にRedhat4.2を入れようと試みたらしいのですが
honeybeeさん曰く
Redhat系は内蔵CDROMをどうしても認識してくれないんです。 しかもバージョンがあがるほど相性が悪くなるという |
。。。そいうこともあります(^^;
PlamoLinuxは初心者大歓迎 |
PlamoLinuxをインストールした方々がみな思うのは「インストールが簡単すぎる〜」という事です。
(証言その1)かーばたさんの場合
PlamoLinux
はインストールか簡単すぎて笑っちゃいました。 FreeBSD ユーザの友人と一緒に試してみたのですが 1 時間かからずに終わってしまい, あまりの簡単さに"ばかちょんや ! FreeBSD やばいんとちゃうん ?" Linux に改宗してしまいそーです...(^_^) |
(証言その2)堀井さんの場合
初心者の私でもはまる事なくすんなりインストールすることの出来たPlamoは 「偉大だなぁ〜」と思いました。 日本語化されたインストーラーのおかげで英語の苦手な私はとても助かりました。 |
アルファベットアレルギー(?)の方にもお勧めかもしれませんね!(^-^)
また、ほとんどの回答のなかの「試してみたいディストリビューション」にPlamoが含まれていました。
やはり「インストールが簡単」というキーワードは大事なのかもしれません。
期待の星VineLinux |
このディストリビューションはアンケートを取った時点ではまだリリースされていないのですが、
ちょうどアンケートを始める前にえるらぐ内に「Vine Linux
発表のご案内」というお知らせメールが流れました。
このディストリビューションの特徴に「日本語環境を『より簡単に利用できる』」という一文があり、
えるらぐ内みんなの心をくすぐったのでしょうか、
「試してみたいディストリビューション」の回答項目にVineLinuxがたくさん書かれていたのです(^-^)
ただし、すずきだいすけさんはVineの開発に携わっていた関係上すでにVineを使用中という回答になっていました(笑)
また、VineはSparc用もあったりglibc2な環境である点でも人気があるようです。
VineLinuxは1月リリース予定!!
Debianって難しい?? |
今回の回答の範囲ではDebian使いはとっても小数派でした。
Debianの利点については、
まちのさん曰く
デスクトップなどはアップグレードも出来てファイル管理に優れ、 最先端をつっ走る debian に憧れる。 |
というような意見もある半面、その他の人の意見としては
dselectがわからない、debianは難しい〜という素直な意見もちらほら。。(^^;
ちなみに僕はDebian使い!!使い始めたきっかけは。。。
猫田曰く
現在のDebianは雑誌などにもよく紹介され最近の流行りのように思えたので、 「一度は経験せねば!!」とミーハー魂がうずいたから |
こんな不純な動機でもちゃんと使えてます(笑)
みなさんもDebianを恐がらないで仲間になってくださ〜い!!(^^;
ゴージャスなTurboLinux |
日本での商用ディストリビューションとして有名なTurboLinuxも使われていました。
しかし他の金額的に安く手に入るディストリビューションと比べられてしまうせいかシビアな不満も出ていました。
honeybeeさん曰く
TurboLinux ->日本語環境が整ってるとはあまり思わないです。 すぐに日本語を入力出来るのは確かですが、 日本語の使えるパッケージが豊富かと言えばそうでもないのが事実。 PJEやJRPMで日本語化がなされているパッケージを持って来ることが多いです。 でも動かない物もあるので結局コンパイルしなおしたり(笑) それでもスキルがないとうまく行かない事も多々あるので、 --DKANJIで通る物なら通しておいて欲しいと思うのは私のあまったれ? 3.0になってプリンタがごっつー簡単に設定できるようになってます。:) |
バージョンアップのたびに使いやすくなって来ているようですね。
がんばれ!TurboLinux!!
どんな風に使ってるのかな? |
次にディストリビューションとは直接関係ありませんが、 Linuxを普段どのような目的で使っているのかという点を調べてみると 仕事、研究、趣味とまんべんなく使われているようでした。
研究用では数値計算機として「分子の立体構造計算」をさせていたり、
高エネルギー研究所へのtelnet用端末として使われていたりします。
とってもアカデミックな感じ!!(笑)
会社など仕事上ではメール、Web、ファイルなど各種サーバ、データベースとして活躍しているそうですし、
ちゃんと端末として使っているという所もありました。
趣味として使っている場合、email, web, news, 原稿かき、irc、お絵書き
ホームページ作り等まさに日常的にとけこんだ形でLinuxが使われているようです。
またLinuxシステムへの興味から色々Linuxの事を勉強する事自体が楽しいと感じている人もいます。
僕もそんな中の一人ですね。。。どっぷり魅力にはまってます(^-^)
失敗しちゃいました〜(TT) |
次はインストール時の失敗談!!
やはり多いのはネットワーク関係の事やハードの認識がうまく行かないというものでした。
しかし、一番悲惨そうだったのは。。。
堀井さん曰く
TurboLinux1.0をインストールした時にLILOではまりました。 あまり深く考えずにマスターブートレコードにLILOをインストールして いざ立ち上げようとしたら「LI 」ぐらいで止まってしまって・・・。 しかもその状況になって初めて「Win95起動ディスク」を作っていなくて Windowsすら立ち上げられない状態にしてしまった事に気が付きました。 大学のパソコンなのに・・・(しかも納入されて2日目ぐらいで Windowsの方の環境を整えてもらった直後・・・)。何とも間抜けな・・・(笑) |
堀井さんには「かわいそうで賞」を贈りたいです(^^;
もう一人、失敗関連の受賞者は。。
ばんびさん曰く
Xwindowは、PCをONにしたときに、 Winと同じに立ち上がるものだと思っていた・・・ あれは自分でそう設定しなきゃいけないのね^^; RH4.2の時は、インストールから設定まで全部やってもらったので、 5.1の時にインストールできてるのもわからずに、できないと大騒ぎしてしまった。 きれいな、カラフルな画面じゃないと使える状態じゃない! と思っていた(−−;)<たこ@ばんび |
編集係からばんびさんには「頑張りま賞」を贈ります(笑)
ひとりごとのコーナー |
最後に「ディストリビューションへのつぶやき」から
各人の抱いてる不満、期待を紹介してみます。
言いたい放題書いて下さいと言ったので、各ディストリビューション関係の方は怒らないで下さいね(^^;
以上がえるらぐでのディストリビューション意識調査の結果まとめでした。
紹介仕切れない部分もたくさんあったので、
興味のある方はえるらぐメーリングリストの過去ログを覗いてみて下さいねっ!(^-^)
(このプロジェクトを担当して下さったのは、猫田しゅん吉さんです。)